"物づくり" の大切さについて、少々考えてみたいと思います。
CG、FSX、3D等々、ヴァーチャル全盛とも言える最近の
ヴィジュアル・コンテンツの世界的な動向ですが、
果たしてその方向性だけが、人類の文化を人類の心の幸福に
向かわせてくれるものなのでしょうか。
また、為替相場、株式相場、金融等の取引による
莫大な損益に一喜一憂する世の中が、
本当の豊かさをもたらしてくれるものなのか・・・
例えば、新幹線の最新型N700系の先頭部の複雑な流線型の
ボディーの製作は、機械化が不可能とされてきました。
最近では漸くコンピュータ制御による成型が
可能になったようですが。
日本の町工場の職人による叩き出しの技術は、
世界に誇れる素晴らしい宝なのです。
例えば、山下工業所のホームページ等を見ていると・・・
http://homepage1.nifty.com/beatles/index_Sharyo.html
日本の物作りの素晴らしさに溜飲が下がる思いがします。
さて、私がピカピカの小学1年生になったばかりの春、
1966年(昭和41年)4月10日(日)18時から、
NHK総合テレビで「サンダーバード」の放送が始りました。
登場人物のキャラクター、メカの先進性、
実写ならではの映像のリアリティ、特に火や煙や埃の多用、
ストーリー、耳と心に焼き付く音楽、
そして、大人も子供も夢中にさせる雰囲気・・・
その印象は鮮烈でした。
この「サンダーバード」は、実写は実写でも、
何と人形劇なのです。
スーパーマリオネーションと呼ぶのでしょうか、
ほとんど見えない糸で吊るされた精巧な人形が、
主人公=国際救助隊(International Rescue)や
登場人物を演じ、数々のメカを操縦して、
遭難者や要救護者を、絶体絶命から救出するのです。
手作りの実写だからこその味わいは、
今見ても圧倒的な存在感と感動を、私たちにもたらします。
2004年には、俳優が演じる実写版が、CG映像も駆使して
制作・公開されましたが、どうにも中途半端で、
興行的にもさっぱりでした。
やはり「サンダーバード」は、
スーパーマリオネーションに限ります!
まだ「サンダーバード」を観たことが無い方、
是非、DVDでご覧ください。
私は、全作ボックス買いで持っております!
これから当分の間、毎週日曜日と週半ばのペース、
つまり週2回程の記事シリーズとして、
つまり週2回程の記事シリーズとして、
「サンダーバード」の人気放送回を回想しながら、
私の想い出を語っていきましょう。
併せて、物作りの心と音楽を生み出す心の共通性についても
お話していきたいと思います。
どうぞお楽しみに!