2015年12月6日日曜日

「サンダーバード」讚!〜SOS原子力旅客機〜

あらためまして・・・皆さんこんにちは!  


これから、この新ブログから、
私が大好きな<サンダーバード>の
マイ・フェイバリット・ストーリー
の紹介をアップすることにしました。 




この「SOS原子力旅客機」は、
シリーズの放送第1回を飾ったものです。

マッハ6での飛行が可能とされる原子力旅客機=
“ファイヤーフラッシュ"が、初回のゲスト・メカとして
颯爽と登場しますが、絶命の危機に陥ります。
そこで遂に登場するのが、国際救助隊という設定です。

原子力が未来への希望の象徴的存在だった
1960年台中盤当時の時代の空気も伝わってきます。
今、大震災とそれに伴う原発事故で揺れに揺れている
日本や世界の世論とは、正に隔世の感があります。

次男=ジョンが常駐する宇宙ステーション=サンダーバード5号が、 
SOS通信を傍受して、救助活動・緊急体制に入ります。
まず、長男=スコットが操縦する偵察ロケット=
サンダーバード1号が現場に急行して、現場での司令塔になります。 

続いて、車輪を出すと爆弾が爆発してしまうという絶望的な状況に対応して、
スーパーエレベーターカーという装備を搭載した
大型輸送機=サンダーバード2号で3男=バージルが駆けつけます。 

そして、見事に3台の高速エレベーターカーで、
ファイヤーフラッシュを受け止めて、
犯人の野望を打ち砕いて、危機を食い止めるのです。

あの有名なオープニング・タイトル
(バリー・グレイの音楽が冴に冴えています!)
に続く初回の冒頭シーンは、
国際救助隊の最先端技術の入手をもくろみ、
毎回のように登場して小さな騒動を起す敵役=フッドの
怪しげなアジトのシーンから始ります。 

何やら妖術まで操る不気味なキャラクターです。
その他、この物語に登場する人物設定をさりげなく紹介すべく、
様々なシーンで、登場人物に関する話題が巧妙に語られます。

例えば、トレーシー一家の父=ジェフは、
人類として初めて月に降り立ったアメリカ軍人で、
退役後の事業の成功で巨万の富を得て、
その私財を投じて秘密裏に国際救助隊を創設したというような設定です。

アポロ計画でアームストロング船長等が人類で初めて
月面に降り立ったのは1969年ですから、
このシリーズの制作者は、当時の米ソの宇宙開発競争の将来を
読んでいたということにもなります。

とにかく、大ネタ小ネタ満載で、息をつく暇もなく、
画面とストーリーに引き込まれていきます。
そして、ふと我に返るのですが、
これは実写の人形劇なのだという事に、
あらためて驚愕するのです。
物づくりの素晴らしさ、人間万歳です!


さて、右下のロケットがサンダーバード1号です。
(フランク・ロイド・ライト設計の別荘のような)
南洋の小島に在るトレーシー邸のプールがスライドして、
毎回劇的な発進シーンが繰り広げられます。 
  

     



  

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